発毛の効果が認められていて、ハゲ治療やハゲ予防に効果が高い成分のミノキシジルには、外用(塗る)と内服(飲む)と両方のパターンがあります。
一般に外用よりは内服の方が効果も高いとされていて、実際に使っている方もたくさんいらっしゃるようです。
しかし、ここで注意しなければいけないことがあります。
それは、
ミノキシジルを服用(内服)してはいけない
ということです。ではなぜ、効果が期待できるのに、内服してはいけないのでしょうか?
ミノキシジルの内服の推奨度は最低のDランク
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインによると、効果が認められるハゲ治療の推奨度を次の5つに分類しています。
- A.行うよう強く勧める
- B.行うよう勧める
- C1.行ってもよい
- C2.行わないほうがよい
- D.行うべきではない
そして、「ミノキシジルの内服は有用か?」という項目の推奨度は、、、
D.行うべきではない
です。
いろいろな口コミサイトや芸能人の使用も噂されているミノキシジルの内服ですが、実は日本皮膚科学会のガイドラインでは、推奨度最低ランクの「D.行うべきではない」とされているのです。
効果がない
とか
有用でない
とか、そういうレベルではなくて、
行うべきではない
と強く断言されているのです。
ですから、このブログをご覧いただいている方は、ハゲ予防にはぜひミノキシジルの内服(服用)はぜひ避けてくださいね。
ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる.
日本皮膚科学会ガイドラインより
ミノキシジルを内服するべきでない理由
臨床試験が実施されていないから
ミノキシジルはもともと降圧剤として開発された薬で、ハゲ予防としてつかわれたのは、本来は別の目的で服用していた患者さんたちが、その副作用で毛が生えてきたことがきっかけだったのです。
そして、しっかりと臨床試験が行われてはいないのです。
男性型脱毛症の治療薬として認可されている国はないから
副作用として多毛症という症状を引き起こしているわけなので、日本のみならず男性型脱毛症の治療薬として認可されている国はありません。
ですから、実は今、簡単に入手できてしまう現状が問題視されているようです。
副作用の危険があるから
ミノキシジルの内服には報告は少ないながらも、重大な副作用が報告されています。
- 胸痛
- 心拍数増加
- 動悸
- 息切れ
- 呼吸困難
- うっ血性心不全
- むくみ
- 体重増加
etc.
使用者の口コミを見ていると、確かに「毛が生えてきた」という報告は多いですが、それと同時に、幾つかの副作用を報告している人もたくさんいます。
また、ミノキシジルを内服すると、全身の「体毛が濃くなる」のだそうです。眉毛、ヒゲ、腕毛、胸毛、すね毛、etc.目的のところ以外からも毛が生えてきてしまいます。ハゲ治療をされている皆さんは、その副作用を我慢してでも「ハゲを治したい」という思いでミノキシジルを内服しているのです。
副作用に関する口コミを幾つかピックアップしてみます。
腕や手の甲、指に太い産毛が生え始めました。その頃太ももは硬くてしっかりした毛がボーボーに!
使い始め当初は、他の方も書いているように動悸、むくみ等が3日目くらいで出ました。
一応全身の末梢血管拡張するのでイボ痔けの人は悪化に気をつけましょう。
ミノキシジルの外用は推奨度Aランク
実は、ミノキシジルの外用は、日本皮膚科学会のガイドラインでも、
推奨A.行うよう強く勧める
とされているのです。
臨床試験も行った上で発毛の効果が認められるとして、強く推奨されていますので、安心して、使うことができますね。
ミノキシジル外用の発毛効果に関して,高い水準の根拠があるので,男性型脱毛症に 5%ミノキシジル,また女性型脱毛症に 1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める.
日本皮膚科学会ガイドラインより
ですから、やはりハゲる前からしっかりと予防をしておくことで、ミノキシジルを内服しなくても済むようにしておきたいですね。
日本で一番有名なミノキシジル外用薬はやっぱり「リアップ」です。
参考文献:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(PDF)
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